富山で小型機墜落 「おやじ、俺、生きて帰る」携帯連絡途絶える

富山で小型機墜落  「おやじ、俺、生きて帰る」携帯連絡途絶える

富山県立山町の北アルプス・立山連峰の獅子岳(2714メートル)に小型飛行機が墜落し4人が死亡した事故で、県警は5日、亡くなった河西勝基さん(21)の父のコメントを発表した。

父は事故直後の電話で聞いた「おやじ、俺、絶対に生きて帰るから」が河西さんの最後の声となったと明かし、「とても残念、無念」と心境を吐露している。

コメントによると、河西さんは電話で父に「110番した。航空会社にも電話した」と話したが、機体に挟まれてとても苦しそうだったという。

「大丈夫か、しっかりしろ」と励ましたが電波状態が悪く、音声は途切れ途切れだった。

県警はまた、河西さんから事故直後にあった3日午後3時2分の110番に続き、午後3時10分にも2度目の110番があったと明かした。約3分のやり取りで「心細くなってかけた。携帯の電池残量が少ない」と話し、県警が「頑張って」と伝えると「うん、頑張る」と答えたという。  

河西さんは事故後、機長の木下孝雄さん(57)が所属する新中央航空松本運航所(長野県松本市)にも3度電話しており、最初の3日午後3時前には「助けてくれ」などと求めていた。木下さんの家族も富山県警を通じて「突然のことなので、何も申し上げられることはございません」とコメントした。  

一方、県警は5日に4人を司法解剖し、いずれも墜落の衝撃で頭や胸などを強く打ち亡くなったと判明した。

前部座席で見つかった小口英児さん(48)は脳挫傷、木下さんは外傷性ショックで、いずれも墜落直後に死亡した可能性が高いという。後部座席にいた河西さんと、更に後ろの荷物置き場で見つかった樋口和樹さん(22)は多発外傷による出血性ショックで、墜落して数時間は生存していたとみられる。樋口さんには低体温症の症状もあった。遺体は同日夕までに遺族に引き渡された。

毎日新聞

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